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2007年08月15日(水)

問題と対策

これはちょっと重い内容なので避けてもらってかまいません。

2003年ごろ私はミシガン州というところで車を作って量産工場を立ち上げるというプロジェクトに加わらせてもらった。
私は日本人のエンジニアとアメリカ人のエンジニアのまあ橋渡しみたいな役をやらせていただいた。
エンジニアという職業をする人たちの論理的かつ実用的な仕事の仕方にとても感銘を受けた。
単純に言うと「問題をいかに確実に(速やかに安く)解決する」ということがエンジニアの仕事である。
だからエンジニアはミーティングで問題をうちあげるときに決してその解決方法なしにうちあげたりしない。
問題を解決してこそエンジニアで見つけるだけなら素人にもできることだからだ。
問題提起→原因追求→解決方法立案→会議にて承認→実施→結果の評価(問題が解決されたかされないかを評価する)
良いエンジニアは熱くはなってもけんか腰にならない。
感情的に言葉をはかない。
耐えて耐えて自分の論理が正しいことを「物」を作って証明するのだ。
英語のへたくそな日本男子のエンジニアが口は達者な大学院卒のアメリカ人のプロジェクトマネージャーを物を作ることによってねじ伏せるわけだ。
でも時にどんなに正しいことを主張しても時間とお金がなくて問題を完全に解決できないこともある。
そんなときは耐えるしかない。
自分の正しさを主張しない。
耐えてその経験を次に生かしていく、
やることやってなんぼ。それがエンジニア。
こういう人たちと出会ったこと私にとっては大変貴重な経験となった。

中学校のときに始めて社会科の授業に「政治経済」がやってきた。
教科書をめくるとこういう文章が出てきた。
「家族は社会の最小単位である」
社会というのは大きく見えるが実はそういう小さい単位の社会の集まりなんだということを学んだ。
極端に言えば家族という最小単位が壊れれば大きな社会にもひずみができるということではないだろうか?
それは深読みだろうか?
暗号解読?

【More・・・】

終戦記念日なのでそれに関するスレッドが多い。
さて、
アメリカにはありとあらゆるバンパーステッカーがある。
大概は政治的な主義主張と自分の立場を表明するためにある。
これも一種の暗号の解読である。
バンパーステッカーはいかにウイットに富んで相手を攻撃するか、いかに攻撃に切れがあるかが命である。
攻撃的なものには「○○が死ねば良い」とかそういうのももちろんある。
敵意は果たして解決になるのか。
「でもあいつは馬鹿だから今こうして問題があるんだ」
という人もいるだろう。
でも大切なのは問題を作らないことと問題があったなら解決することじゃあないんだろうか?

自分の家族でさえ憎む人がいるならば違う部族の人を憎む人は当然いるだろうと思う。

若いころロックが好きで特にイギリスの反社会的なパンクや環境問題に造詣が深いミュージシャンが好きだった。
彼らの政治的な考えにかなり傾倒していたと思う。
グリーンピースやアムネスティインターナショナルにとても興味があった。
U2がとても好きでコンサートにも行ったことがある。
あるときふと
「U2ってもしかしてIRAに資金提供しているのかもしれない」
という考えをどこからか拾ってしまった。
そう考えたらあんなに好きな音楽が聴けなくなってしまった。
今でも彼らの音楽は大好きだ。
でもそれ以来政治的なにおいがするものがすべてだめになってしまった。
音楽は音楽で楽しみたい。
左だとか右だとか考えたくない。

時に立ち止まって耐えて嵐が過ぎ去るのを待つしかないときもある。
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